土曜日のお話のつづき。
鳥見の帰り、夕方から、知床の油汚染のフォーラムが緊急におこなわれることになったので、そちらに参加。
時間に間に合うように行くのに、間に合わなくなりそうでイライラしっぱなし。
いっつも、何かあるたびに時間が捲くんだよね。もっと余裕をもって行動しなければ!
なんとかギリギリ間に合い、3時間にもわたるフォーラムだったが、とても充実した内容の濃いものだった。
関連HP
http://www.foejapan.org/aid/jbic02/sakhalin/index.html http://blog.livedoor.jp/abura060303/ http://www.wbsj-okhotsk.org/ http://www.town.shari.hokkaido.jp/he2005/umidori/umidori2.html 概要は、
・現場からの報告(回収作業の状況、範囲など)
・油まみれの鳥からどんなことがわかるのか
・隣の国で行われているサハリン油田のプロジェクトについて
・野生動物への影響について(鳥類/魚類/鰭脚類)
であった、それぞれ専門家がお話をしてくれたが、鳥が油まみれで漂着したという現状は表面に見える被害であり、実はもっと大きな経済被害や自然破壊、生態系の破壊につながるかということが改めてわかった。
@生態系から考えると、油汚染
↓
汚染される魚類・鳥類・鰭脚類
↓
直接死、間接死(中毒など)
↓
捕食動物の感染(中毒、病死、繁殖率の低下)←←
↓ ↑(連鎖)
魚類・鳥類・鰭脚類の個体数減少→→→→→→→
↓ ↑種の絶滅
↓ ↑
それらを捕食する哺乳類の間接的な汚染←←←←
↓ ↑(連鎖)
死亡により他の動物の体内へ(哺乳類、鳥類)→→
となり、確実にどこかで影響がなくなると解明されない限りはこの永遠の連鎖の可能性は否定できないと思う。これによってどうなるかというと、貴重な野生動物の種が絶滅してしまうことだ。
A直接的な生態系への影響これは上記@とはちょっと違うが、もし汚染源の領域が北海道のすぐとなりのサハリンであるとするならば、ここは世界的に希少な鰭脚類や鳥類の唯一の繁殖地であり、これらは海によってもたらされる恵みによって繁殖し子育てをする。ここが一度に汚染されると、当然餌はとれなくなり、子供は育たない。
また、また、親もそのぶしつを体内に取り込みこれも、次の繁殖に影響を及ぼす可能性がある。
よって、種の絶滅という危機もありえるのである。
B漁業面からかんがえると、汚染により漁獲高に大きく影響がでるのは、考えるまでも無いだろう。現在、北海道の漁獲高の第1位と第2位はサケ、ホタテであるが、これらの漁獲高のほとんどがまさに、今回のポイントで漁獲されているものであり、ここがもし壊滅して漁業がなりたたなくなると、日本のご家庭にこれらの食材は見ることができなくなるだろう。
C経済面からみると上記に関連して現在、北海道の漁業の大半は北海道オホーツク沿岸の漁業が中心であり、全体の大半を占めている。これが壊滅すると北海道経済に大きなダメージを与えることは間違いないのである。
ということであった。
経済面で考えるとさらに、知床は北海道でも多数の観光客がくる観光事業としてもかなりな経済効果を生んでいる場所であり、観光方面から見ても経済的なダメージがかなり出てくると思われるのではないだろうか?と思うのだけれどもいかがだろうか?
これらのことだけでも、ただ単に鳥がたくさん死んでかわいそうだ。という表面上だけの問題ではないことがわかる。鳥好きだけががんばってなんとかしたら?という問題ではなく、日本人の生活に間接的にじわじわ影響がでてくるのである。
現在、サハリンで行われている油田開発はこれから数十年と続いてどんどん増えていくようだ。
そして、油の流出事故はあってあたりまえと考えるのが妥当だろう。
まったく流出されず未然に防げる確率のほうが少ないに違いない。
開発が行われるのは海外だから日本がどうこういったところでどうにでもなるものではないのではないか?と思うことがあるかも知れないが、この開発には日本の企業も参加している。
日本には海外で事業を行う企業などに対して融資を行う国際銀行があり、この銀行の資本金はまさに私達の税金で成り立っており、私達の税金を使って特殊な企業が事業を起こし、事故が起こり、その被害がまともに日本に戻ってくる形になる。
そんな事業に融資をしても良いものか?と疑問をなげかけ融資元に対してもっと理解してもらおうとがんばっている組織がある。
(foejapan HP)
http://www.foejapan.org/aid/jbic02/sakhalin/index.html今回はこの開発にたいしては最後かもしれないパブリックコメントを現在募集しているので、ここで声をあげ、もっと納得できる安全対策をたててもらいたい。というものである。
決して開発反対!といっているのではない。
生態系や自然を汚染せずに最大限の努力をしてほしい、といっているだけである。
企業側からはソレすらも、疎まれ,こういうことに対してのコメントとしては、「事故が起来たときには最小限に食い止められるように努力する」などというものであり、どのように最小限に食い止めるのかということがまったくかかれていない。非常にずさんなものであり、まったく配慮が行われていないのがありありとわかるものであった。
最後に、油汚染の原因元はサハリンであることは間違いなさそうだが原因は複数ある。
(どの時点で流出したかという考えられる原因が3点程あるからである)
サハリンUという開発地域に関しては油漏れ事故があったらしいがそれをひた隠し、当然同じように油汚染鳥が流れてきたことに対してロシアの報道は”伝染病による汚染である”と流しているようだ。あきらかに隠蔽の意思が見受けられるというもので、こんな国際問題になりかねないものを小手先の知恵みたいなもので隠蔽しようとしていること自体許されるものではない。
正々堂々と非を認め、対応対策を全力で行って欲しいものである。
最後にまったく予備知識がないおいらであるが、上記以外でも懸念されることは汚染動物を捕食した哺乳類や鳥類からの家畜への汚染。それによる、人間への間接的な汚染である。
油がどの程度でその毒性がなくなり消失してしまうものがわからないが、かなり毒性が強いものであるのは間違いない。もし家畜が汚染されそれが食料として出荷され人間が食べて汚染されることはありえないのか?
また、世界遺産に登録されたとはいえ、観光客のマナーとして、「動物にエサを与えない」ということがまったく守られていない昨今、エサを与えたキツネが汚染されていた。毛に油がついていた、頭をなでた。
手をなめられた。
ということで直接的なふれあいが会ったときの間接的な汚染は懸念されないのだろうか?
ということである。
考えすぎだといわれればそれまでだが、だれが「まったくそれはない!」と答えてくれるのだろうか?
ちょっとでも興味が出たらぜひ各サイトを見ていただき、多少でも疑問があれば、どんどん意見を言って欲しいと思う。